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ぎ、ぎぎぎぎ……
きっと俺の首は軋む音を立てていたに違いない。
ゆっくりと声のする方に顔を向けた。
「兄ちゃん、今、ぼろい神社って思ったやろ?」
「きやああああぁぁ!」
俺はそれこそJKのような奇声を上げて、飛びのいた。
「なんやねん。神様を前に、失礼やな!」
(違う、こんなの神なんかじゃねえ!)
狛犬の上には、ふっさふさの尻尾を揺らした犬耳の巫女モドキ少女が座っていたのだ。
巫女姿に似ているが、袴はミニスカートに近い。露わな胸は、ゲームキャラの少女のようだ。
が、
「サイズはしょぼいな……」
――かぷ。
「うわイテテテテテ!!」
犬神家えーーーーーー?!
不謹慎なことを呟いたせいなのか、自称『神様』が俺の頭に噛みついた。
ヤバい。俺の頭がフリーズしそうだ。
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