-逆転また逆転-

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「オレがこれまで…とはどういうことだ?」 アタシと太田さんが笑う。 太田さんが出て来てと叫ぶと、 湯本さんがふたりと、市川アヤノ、奥居さんが部屋に入ってきた。 「こ、これはどういうことだ??」 藤田が狼狽する。 「藤田、アンタはアタシを罠にハメたつもろかもしれないが、罠にハマったの は、アンタさ」 アタシは勝ち誇る。 「このお芝居はすべて、アンタを罠にかけるために用意されたのさ」 「お芝居??」 と、藤田。 「そう…お芝居さ…血判状なんて、最初からなかったのさ」 アタシは断言する。 「なかった?」 と、驚く藤田。 「そう…なかったのさ…」
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