-夜の来訪者-

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アタシは足がガタガタ震えて、その場に根が生えたように、一歩も足が動かな かった。 ヤバイ、 やっちまった… 来ちまった… ついにそのときが来ちまった… アタシの全身がガタガタと震えてきた。 「血判状を出して…」 太田さんが、意外なことを言う。 「血判状??」 アタシは繰り返す。 「しらばっくれないで…」 太田さんがアタシに迫る。 アタシはなにがなんだか、よくわからなくなってきた。 …血判状を探してるのは、アタシじゃなかったのか??… どうして、太田さんが血判状を探してるんだ… アタシはガタガタ震えながら、考えた。
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