第1章

2/2
前へ
/2ページ
次へ
「異世界、派遣業?」 「はい異世界派遣業です。貴方のように現実世界に絶望し働くことをあきらめた方にはぴったりだと思います」 そう言って対面に座る自称"職業紹介神"はにこっと笑う。 黒髪に整った顔だち。 レディーススーツに身を包んだその神はくいっと眼鏡をあげる。 職業紹介神。 怪しい宗教でももっとまともな神を崇めるものだろ。 そんなツッコミを飲み込み、 「あ、あの。やっぱりこのお話はなかったことにしていただけませんかね?」 俺こと"神谷 蓮"はお断りの意をあらわにする。 急募! 未経験者歓迎! 異世界ではあなたの力を求めています! 待遇は要相談 ご連絡は直接事務所までお越しください! こんな電柱に張られた求人。  
/2ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加