第1章 幼なじみは役得じゃない。

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幼なじみが役得なんて誰が決めたのだろう?俺 迅薪 望 は毎朝思う。俺の幼なじみの 十六夜 香乃 は、 夜の空の様にに黒く長い髪。炎のように真っ赤な瞳。強く握ったら折れてしまいそうなほど細い腕。猫のように小さな顔。その体から発する甘い女の子特有の香り これらに関しては役得だな。と思う。 ちゃっちゃと朝飯を食べ、制服を着 ネクタイを締めて 望「行って来ます。」 一人暮らしでこんな事言う俺って変な奴だよな。そう笑ってしまう。高校入学と同時にここへ引っ越してきた。・・・まだ4日前のことだ。 変わったのはそれだけ。知り合いは減ったが、香乃と拓磨は同じ高校だ。 ーーーーーーー ザワザワ 学校に着いた頃には7時40分を回っていた。 さーて 俺のクラスはどこかな? 望「おっ、2組か。香乃と拓磨がいる。やった。」 入学式ムードもあり、子供の様にはしゃいでしまった。 ??「なにはしゃいでんの?まったく、子供なんだから。」 そう呆れたように言ったのは香乃だった。望 「おはよ 香乃。今日も不機嫌だな。」 香乃「なに言ってんの。こんなに機嫌いいじゃない。」 望 「それで機嫌いいんだ(笑)知らんかったわ。」 香乃「取り敢えず教室行こっか。」望 「はいはい。仰せのままに。」 香乃「はい。は一回でいいの。」 そう笑いながら教室へと向かった。 ザワザワ やはりここも騒がしい。 望 「よお!拓磨!一週間ぶりぶり。」 拓磨「ふっ よくぞここまでたどり着いた。我友よ!」 香乃「はいはい。馬鹿なことやってないで席に着きなさい。」  2人「はーい(笑)」 そして皆席に着いた。 ーーーーーーー ??「はーい。じゃあ、学級組織決めてくよ。」 そう言ったのはここ12学級の担任 佐久間 秀基先生。 秀基先生は人気だ。なぜなら秀基先生はイケメンだからだ。国語の先生なのだが、身長は190くらいで黒い髪そしてオッドアイなのだ。左が青 右が黄 というハイスペック。おまけに頭がいいのたからまったく神は理不尽だ! そんな事を拓磨達と話していると、 拓磨「いやいやお前も十二分に頭いいじゃねーか。」 望 「なに言ってんの?そこまでよくねーよ。」 香乃「主席入学が頭良くないって喧嘩打ってんの?」 望 「あの香乃さん?目が怖いですよ?」
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