153人が本棚に入れています
本棚に追加
すぐに天地が反転し
後ろから――。
「野獣の方だね……」
「そうだよ」
「アアッ……!」
九条さんはいつもより猛々しく
僕の中に押し入ってきた。
「いいから。黙って鏡を見ててごらん」
操り人形のように
彼が僕の身体をきわどい体勢に変える度。
「いやっ……アアッン……!」
鏡に映る己の痴態を
嫌というほど見せつけられて――。
「可愛いだろ?君だよ」
「ンンッ……!」
思いのほか大きな声が漏れ出し
僕は思わず手の甲を噛んだ。
最初のコメントを投稿しよう!