episode193 花村教授と秘密の講義①

12/30
前へ
/30ページ
次へ
簡単に陥落させた生徒を前に 気をよくした先生は 「なんだい?言ってごらん」 僕の汚したところを拭きながら 至極優しく聞き返す。 「あのね、僕ね――」 つけ込むなら今だと 魔性の本能が教える。 余韻に酔いしれているかのように わざと体を震わせて。 「こんなの初めてだよ」 舌足らずな声で甘く囁く。 「もっとして欲しい……いろんな方法で」 時間をかけて愛していくうち 誰だって僕から抜け出せなくなる。 知ってるから――。
/30ページ

最初のコメントを投稿しよう!

153人が本棚に入れています
本棚に追加