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「何?僕また褒められてる?」
訳が分からぬまま
僕がいたく喜んだものだから。
「そうだよ」
「だったらそろそろご褒美をくれるかな?」
子供扱いで頭を撫でると一変。
九条さんは真顔でネクタイを引き抜いた。
「ここで?」
僕の身体をベンチに預けると
彼は足元に膝をつき
「ああ。クローゼットで君を裸にしたい」
我慢できない手つきで
僕の足先から身体を撫で上げる。
「こんなにたくさん服があるのに――皮肉だね」
言いながら。
僕は横目に鏡を覗き込み。
「妖艶だね」
「見ないで」
1枚ずつ着ているものを脱いでいった。
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