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お互いが楽しめる状況
――ときたもんだ。
「僕の場合、手枷に目隠しに何だったっけ?」
「鞭だ。でもそんなに痛くないやつ」
「なるほど」
あながち外れちゃいないのが
憎らしいが。
にしても――。
「好きになるよ。僕のすることすぐ」
柔和な笑顔で
こうも自信満々に言われちゃ。
「……何をする気?」
僕の場合。
不安よりよこしまな好奇心が
当然のように首をもたげ始めるから困ったもんだ。
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