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身震いしたのは
何も怖い考えに行きついたからってだけじゃない。
「ンン……」
「君が敬のいい人か――」
先生がごく優しく
僕の胸板に爪を立てたからだ。
「あの子にどんな風に抱かれてるの?」
「……無粋な質問はやめて下さい」
半裸で吊るされた恰好で粋がっても。
もはや何の説得力もない。
「君と彼が絡み合うとこなんて――想像しただけでインスピレーションを掻き立てられるな」
言われた相手は
もっと興奮するだけで。
「それならどうぞ。次の本のモデルになさったら?」
分かっていても口先から生まれた僕だ。
一層挑発する。
「ンッ……!」
徐々に
生まれたままの姿に剥かれながらも――。
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