霧島ミズキ

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私が中学生になった時には、特に 性別を強く意識するようになった。 保母さんが、保育士になったり 看護婦さんが、看護師になったりして 男女の堺が曖昧になっているように 思っているだろうが、ここに立派な 男女の区別がある。と強く言える。 制服だ。 男子は詰め襟に、女子はセーラー服に、 というのはどこの公立中学校でもごく 当たり前に行われている事で、これを 男女の区別と言わずして、なんと言う? 私は、その男女の区別に憤りを感じる。 ジェンダーフリーが叫ばれている昨今に こんな、男女の区別がまかり通るなんて 誰が考えたっておかしいじゃないか!? 本当にジェンダーフリーを通すなら 制服なんて廃止して男女共用の制服に すれば良いじゃないか?と、私一人が 叫んでいても誰も聞かないだろう。 所詮は多数決の世の中。 少数派は、涙を飲んで受け入れるしか この世をうまくは渡っていけないだろう。 だが、こんな悩みを解ってくれるのは 私と同じような境遇にある、ごく一部の 人間だけであって、大多数を占めるには 至らないのが、今の世界なんだろう。
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