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「おーい!ミズキー!行くよー!」
ミズキは、私の名前だ。
小学校から仲の良いレイカの声がする。
レイカは、名前のイメージとは裏腹に
男子にも顔のきく委員長タイプの娘だ。
レイカは持ち前の明るさが唯一の取り柄で
委員長タイプとは言ったが、頭のデキは
言うほど良くは無かったりする。
「ごめん、レイカ。考え事してた」
私は慌ててカバンを持って向かう。
「あの男女、女子とツルんでらw」
近くで男子の一人が私を指差して笑う。
私は目立つ。制服が特別だからだ。
「ちょっとぉっ!ミズキ君はね、
男女じゃないの?分かるぅ??」
男子の一人を捕まえて言い寄るレイカ。
こういう時のレイカは頼もしい。
「ダイゴ、レイカに逆らうとヤベェぞ!」
「アキト、そうなのかぁ?」
「レイカは先生にチクりやがるからなぁ」
「うわっ、そりゃヤベェ。逃げろっ!」
ダイゴは中学生に一緒になった同じクラスの男。
体育会系っぽいような体格をしており、
太ってはいないが、イジメっこタイプだ。
アキトは、同じ小学校からの同級生。
ダイゴに同じく体育会系のヤツで、ダイゴとは
既に意気投合しているような雰囲気がある。
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