霧島ミズキ

4/9
前へ
/186ページ
次へ
「ミズキ君、中学生になっても小学校の 延長のような事があってヤにならない?」 レイカは私をなんだかんだで気にかけてくれる。 いざとなれば、女子のリーダーを味方に付けて 私を庇ってくれるくらいの面倒見の良さがある。 私は、小学校の時に好奇の目で見られて 既に慣れっこになっていたのだが、やはり 小学生の時のような境遇には変わらない。 「おっす。レイカ、どうした?」 「ああ、カノコちゃん。 ミズキ君の事は知ってる?」 レイカにカノコと呼ばれた女子が表れた。 「へぇー。コイツがアノー」 カノコは私より身長が高く、鋭い目で 私の事をなめ回すようにジロジロと見る。 私はカノコの事を知らない。 何せ、小学校が違うからだ。 「な、何か、用ですか?」 カノコとは体格差があるので少し脅えた。 「なんだ、女子じゃん」 カノコが私に発した、第一声だ。 それが私の外見からの印象のようだ。 「違うの。ミズキ君はハーフセックスなの!」 「なんだよ…その、ハーフ…何たらって?」 カノコもレイカに同じく運動は出来るようだが 頭のデキはあまりよろしく無いようだ。 「カノコに分かるように説明するとー」
/186ページ

最初のコメントを投稿しよう!

11人が本棚に入れています
本棚に追加