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「ミズキ君、中学生になっても小学校の
延長のような事があってヤにならない?」
レイカは私をなんだかんだで気にかけてくれる。
いざとなれば、女子のリーダーを味方に付けて
私を庇ってくれるくらいの面倒見の良さがある。
私は、小学校の時に好奇の目で見られて
既に慣れっこになっていたのだが、やはり
小学生の時のような境遇には変わらない。
「おっす。レイカ、どうした?」
「ああ、カノコちゃん。
ミズキ君の事は知ってる?」
レイカにカノコと呼ばれた女子が表れた。
「へぇー。コイツがアノー」
カノコは私より身長が高く、鋭い目で
私の事をなめ回すようにジロジロと見る。
私はカノコの事を知らない。
何せ、小学校が違うからだ。
「な、何か、用ですか?」
カノコとは体格差があるので少し脅えた。
「なんだ、女子じゃん」
カノコが私に発した、第一声だ。
それが私の外見からの印象のようだ。
「違うの。ミズキ君はハーフセックスなの!」
「なんだよ…その、ハーフ…何たらって?」
カノコもレイカに同じく運動は出来るようだが
頭のデキはあまりよろしく無いようだ。
「カノコに分かるように説明するとー」
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