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「ミズキ君はね、生物学的に男50%女50%の
正真正銘のハーフセックスなの」
「なぁ、レイカ。恥ずかしく無いのか?
セックス、セックスって連呼してて…」
「カノコもバカねぇ、
セックスは英語で性別の事。
男女のまぐわいとは全然別物なのよ」
そうだ。私は、男でもあり女でもあるが
男でも女でもないという、第三の性別だ。
難しい話なのでよく覚えていないが、
人間が明確な性別を持って産まれる。
というのは1000分の1程度の確率で
スゴく珍しい事だと、医者から聞かされた。
大半の場合は、産まれた後に医者が
男のシンボルの有無で判別するが、
産まれるまでは「どちらとも言えない」
と医者から言われる事も、珍しくはない。
中性的な人は、他方の性別が強く
生物学的にどちらかハッキリしているが
他方の性別の影響もあったりするのだ。
私は、そのような中途半端な事はなく、
完全な半々の性別で、医者でも判別出来ない。
「レイカ、バカとはなんだ。
レイカもわたしと大して変わらないクセにっ」
「なら、実力テストで負けたのは
どっちだったかしら?ねぇ、カノコさん?」
「バカ言うな。あの時は、あの…ほら…
調子が悪かったんだよ。今度は負けねーよっ」
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