電話魔

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歩くのも辛いのに 公衆電話まで一生懸命歩いて来たのだ。 私はそんな祖母をいじらしくかわいいと思う。 しかし体に障るといけないので無理に動いてはいけないと伝えた。 今日の要件は、畑の草をむしってほしいとのことだった。 毎日毎日電話を掛け、こうやって祖母は私達に仕事を与える。 しかしこれは祖母がやってきたことなのだ。 もうすることができないであろう祖母に変わり、できる限り私達がするしかない。
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