電話魔

面会は一時からだ。
自分達の昼ご飯を済ませて
スーパーでレバーを買って病院に面会へ行く。
「よう来てくれたなあ」
くしゃくしゃの顔で笑う祖母は
更に痩せたように見えた。
「無理したらいけんで。さっき草むしってきたけ安心してな。はい、レバー」
「ありがとう」
やせ細った祖母の腕は骨と皮だけのように見える。
「おばあさんスーッと死ねたらええになあ」
「そんなこと言われん。ひ孫も見ずに死んだらいけんよ」
最近毎日同じような会話
祖母は相当しんどいのだろう。