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【夢の中】
『お前は戦いに参加してはいけないとなんどいったらわかるんだ。』
父の声だ、横にわ栗毛の赤ちゃん、サナは金髪の美しい女性に抱かれている。
『私は戦士なのよ。戦うのが使命なの。』
母の声がする。
『二人とも喧嘩するなら外にでてちょうだい子供達がおきてしまうわ。ケシあなたは母親なのよ。戦士だったのは昔のはなしでしょ。』
母は戦いに参加していたの。
『こんなものあるからいけない。これはあずかる。』
『それは私の大事な物よ返して。』
母の声が泣き声になる。
『必要ないよ女には、あんたが戦うんじゃない守るんだよ。』
クコの声だ……。
景色が変わる栗毛の男の子はピースだ、そういえば小さいころはピースの髪は栗毛、目だけは父譲りの銀色、右目は母ゆずりのあお。
『さあ二人ともおいでなさい。新しい洋服ですよ。』
母の優しい声だ。
『ピースもいらっしゃい。またどこかでころがりまわっていたのね。髪に花びらついてるわ。』
幼いピースが金髪の女性の腕に抱かれている、アイリス様、ピースのほんとの母で確か、双子を産むときに闇に魂をもっていかれてしまった。
『何をやっていたんだいなんでたちきらなかった?』
『クコ様、マーヤを攻めないでください。マーヤ自信、呪縛を受け止め守ろうとしたのです。』
黒くただれた組みひも。
いつも勇ましいオニキスもこぶしをにぎりしめている。
サナは泣きじゃくるピースを抱き締めきめた、私は戦う戦士じゃなくて守る戦士になる。
舞てマーヤはサナのいとこだ。
美貌と美体で舞う姿は勇ましく、サナのあこがれだった。
そのマーヤの美しい顔に黒くうごめく斑点……マーヤは『マホロボ』を去った。
幼いころの景色がまわる。
気がつくとモジャがしげる泉にピースと
サナはいた。
『サナ?』
自分の裸に気づきサナは水の中に身をかくす。
傷がまた増えている力強い胸に抱きしめられていた。
『俺はお前のとこに必ず帰るよ。帰ってきたら【ベガの丘】に行こう。もう俺も戦士、お前も一人前の女だしな。』
温かいぬくもりにつつまれモジャの香りがこくなる……。
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