戦士達との遭遇

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「まったく・・」 ピッコロの嘆息を合図に全員が一気に最高速でべジータの跡を追いかける。 ものの数分で数十キロ離れた目的地である島へと到着した一同は、上空から爆震地であるその場所を眼下に見下ろし、改めてあの爆発の激しさを目の当たりした。 直径2キロはあるクレーターが岩盤を抉り形成され、深さもかなりのモノである。 べジータ達は人影や微かな「気」を感知する為クレーターやその周囲に目をやるが、小動物一匹見当たらない。 「本当に跡形もなく消しとんでしまったのか?・・ておい!べジータっ!」 ピッコロの制止を無視しクレーターへと降下したべジータは改めて辺りを見渡す。 「・・・・」 やはり何も感じない。深さだけで数十メートルはあるクレーターにピッコロとブウが続けて降り立つ。 「・・やはり何もないか。今悟飯とウーブが周囲を探っているが期待はできんだろうな」 「そうか」 「なあ、もう用事すんだのか?帰っていいか?」 同胞、あるいは新たな強敵に会えるかも知れない期待を裏切られたべジータの心情等、全くわからないブウは、約束の新作プリンを食べに帰りたくて仕方ない様子だ。 「・・・悟飯とウーブが戻ってきて何もなければ一度戻るとしよう」 「よし!プリンプリン・・ん?」 べジータとの約束のプリンが食べられると小躍りしだしたブウが不意に動きを止め、背後に目をやる。
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