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「どうした?」
「今、後ろに何かいなかったか?」
「後ろに?」
さっきからブウを視界に捉えていたが怪しい人影はおろか気配する感じなかった。べジータもピッコロも改めて周囲を見渡すが何も変化はない。
「ピッコロさーん、べジータさーん」
周囲の探索を終えた悟飯とウーブがべジータ達の元へと降りてくる。
「やっぱり動物一匹見当たりませんでした」
「ん?どうしたんですか?べジータさん難しい顔して」
「さっきブウが妙な気配を感じたらしい」
「妙な気配?」
「っ!?」
悟飯とウーブが辺りを見渡し始めた瞬間、突然ピッコロが身構え、それに続けてブウが周囲をキョロキョロと警戒し始める。
「どうした!?ピッコロ!」
「気をつけろ、目には見えないが何か思念のようなモノが周囲に漂い始めている」
「あ、オレがさっき感じたのこれだ!」
全員が周囲を警戒し始めると同時に「それ」はもう隠す必要もないとばかりにその気配を露にした。
「っ!・・見えないけど確かに気配を感じます。それもかなりの数の」
「油断するなよ、悟飯」
師弟が、互いに背中を預け構える中、地面をすり抜けるように拳大の青い光の球が、1つ、また1つと宙へと浮かび上がり、その数は瞬く間に数千に増え五人を取り囲むように漂う。
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