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全身を炎を彷彿させる『気』が覆い、爆発的に戦闘力が上昇していく。そして突如纏っていた『気』の色が金色へと変化する。
「なんだとっ!?」
べジータが驚きの声を上げる中、ナッパとラディッツはその姿を変貌させた。
金色に染まった眉と髭、緑色の目、ラディッツに至ってはその金色の長い髪が「気」で舞い上がっている。
「ス・・スーパーサイヤ人・・だと」
あの二人がスーパーサイヤ人なった事にピッコロも悟飯も驚きを隠せなかったが何よりも信じられなかったのがその「気」の強さだ。
あのセルゲームを戦った時の悟空に勝るとも劣らない程の力が二人から感じられる。
「べジータさんっ!!」
「!!」
ウーブの叫びに我に返ったべジータだが既にその目の前にはナッパとラディッツが迫っていた。
動揺による硬直は恐らく1秒程度、しかし今の二人にとって充分過ぎる隙だった。
ドッガッッ!!
「っがっ!!」
スーパーサイヤ人となった二人同時攻撃による飛び蹴りをまともに喰らったべジータが凄まじい勢いで吹き飛び、一キロ先のクレーターの壁に激突し、爆音と土煙が巻き上がる。
ニヤリ
不敵に嗤ったナッパが右手を大きく振りかぶるとその手に膨大なエネルギーが収束されていく。
「死ぃぃねぇぇっ!!」
べジータ目掛けて放たれたエネルギー波、閃光が大地を抉りながらべジータへ迫っていく。
その光景は嘗てピッコロが悟飯を庇ったあの時の光景を二人の脳裏に甦らせた。
しかし
「はぁ!!」
間に割って入ったウーブの渾身の蹴りはエネルギー波を蹴り上げ、その軌道を変化させた。
「いてててっ!!」
とはいえ流石に痛かったらしく蹴り足を抑えピョンピョン跳ねている。
「大丈夫か?ウーブ」
その隣にはブウがウーブを庇うように立ちはだかりナッパをにらみつる。
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