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「っくそ野郎どもがぁぁぁっっ!!!」
ゴウッ!!
落雷のごとき怒号と火山の噴火のごとき黄金の「気」が百メートル近くまで吹き上がり、周囲の地面が瓦礫と共に吹き飛び、更なるクレーターを生み出す。
べジータの黄金の色に染まった髪は更に力強く逆立ち、身に纏う黄金の「気」は、収まり切らない力が溢れ、放電のような現象が起きている。
スーパーサイヤ人2となったべジータに全員が釘付けになった瞬間、その姿がかき消えた。
ドガッッ!!
ウーブ達の側面から現れたべジータがナッパの脇腹に飛び蹴りをお見舞いする。
「ぐぼぉっ!!」
巨体が「く」の字以上に折り畳まれ、べジータが吹き飛んだ時の倍以上の速度でラディッツ目掛けて飛んでいく。
「くっ!」
咄嗟に回避をしようとしたラディッツの背後にはナッパを追い越してきたべジータが既に拳を固め攻撃モーションに入っていた。
ガッ!
「ぐがぁっ!!」
顔面を殴り飛ばされたラディッツがナッパの方へ吹き飛び激突、更に先回りしていたべジータにより二人纏めて天高く蹴り上げられる。
『ぐごがぁっ!』
聞いた事のない言葉を吐き出しながら飛んでいく二人にべジータは五指を揃えた掌をかざし
「粉々に消し飛べっ!!!」
高めた「気」を一気に掌に収束させ解き放つ!
「ビッグバンアタッークッ!!」
巨大な光弾が成す術ない二人へ激突
『!!!』
その断末魔の叫びごと閃光とともに巨大な爆発が呑み込む。
「く、べジータめ・・相当頭に来たみたいだな」
爆風と衝撃波がクレーター内にいるピッコロ達にも襲いかかり、巻き上げられた膨大な量の土煙が視界を遮っていた。
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