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そこには一人の超戦士が佇んでいた。
フュージョン特有の衣服に身を包んだその人物は、ウーブの褐色の肌、悟飯寄りの顔立ち、そして悟飯の髪型ベースにウーブのパイナップルヘアーが乗っかったような独特の髪型をしていた。
「・・ほう」
まだ「気」を解放してないのに関わらずそのオーラと存在感にブロリーは笑みを浮かべながらも腕組みを解き、油断なく見つめている。
「貴様は何者だ?」
「ウーハン」
ウーハンは精神と時の部屋で試行錯誤しながら二人で考えた名前を口にした。
「・・・ふふ、ははははっ!」
突然高らかに笑い出すブロリーをウーハンはただ黙って見ている。
「ようやく本気で戦える相手が出てきたようだな・・はああっ!!」
ゴッ!!
ブロリーの全身を黄金の炎が包み込み、爆発的に「気」が上昇していく。
そしてその様子を見ていたベジータとピッコロは愕然とする。
「な・・なんだと」
「ば、バカな、ブロリーの「気」が更に倍にはね上がっただと・・・」
「ち、化物め!」
ただ驚愕し、見守るしかない二人とは対称的にウーハンは黙ってブロリーを見ている。
そして全ての力を開放したブロリーはウーハンに左手を向け
ドンッッ!!
有無も言わさずエネルギー弾を放った。
ベジータ達ならまとめて一撃で葬り去れる程のエネルギーが迫っているにも関わらず、ウーハンは動かない。
ドグゥオッッッッン!!!
エネルギー弾は直撃し、辺りを熱風と爆風が吹き荒れる。が
ゴッ!!
それも一瞬、ウーハンの体から放たれた衝撃波が全てを吹き飛ばしていく。
「・・・で?なんなんだ、今のは?」
そこで初めてウーハンはニヤリと笑みを浮かべ、先程ブロリーに言われた台詞をそのまま返した。
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