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横になったのはいいが、何故か寝付けない。
「はぁ…寝れない、暇だし外でも行くか」
そう嘆き、とりあえず着替えと洗顔を済ませ玄関の扉を開けた。
外に出たはいいが特に予定も無い。
友達も…正直あまりいない。
昔は幼馴染みがいたが、親の仕事の都合で転校してしまったため、それから1度も会っていない。
「さて、どうしようかな」
とりあえず近所の公園に向かった。
公園に行ったからって何かをするわけでもない。
ただの散歩、暇つぶしである。
公園の近くに付くとある光景が目に映った。
「なぁお姉ちゃん、俺と一緒に遊ばない?」
「い、嫌です」
所謂ナンパだろう。
男は今どきのチャラいカッコをしていて、男の俺から見てもなかなかイケメンだと思う。
一方女の子の方は、なんというかちょっと幼い感じがする。
まぁ、めんどくさいことには首を突っ込みたくないし、見て見ぬふりでもしようと目線を逸らそうとした時、
ナンパされている女の子と目が合った。
するとあろう事か女の子は
「あっお兄ちゃん!もう、おっそいよー」
と手を振りながら、男から逃げるようにこちらに小走りで向かってきた。
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