曖昧に、心地よく。

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普通、平凡……なにか一つ光るものがあればなーって悩むのが普通の若者らしい。 そんな普通と平凡が眩しく見える私は普通の若者ではない、ってことなんだろうか? 最近、ふと手持ちぶさたになるとこの疑問について考える事が多い。 「いやぁ、そこんとこどぉなんですかねぇ…… 真知さんや」 会話のネタにすら困るコミュ障こと私、和田 真美はお弁当を突っつきつつ問う。 「……何が」 その相手こと、同じく休み時間は自習か読書、会話を振られてもネタに困ってしまう浜野 真千は一言で答える。 我ら二人合わせてスクールカーストの蚊帳の外、体育は二人で組むから何も恐くないコミュ障コンビである。 ……と言いつつ、何時でも反応の薄い真千はコンビみたいに思ってくれてるのかなぁ……なんて不安になる私はメンヘラってやつなんだろうか?
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