躑躅通り恋模様

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躑躅通りの散歩道 仄甘い香りに染まる緑風 黒い仔犬と白コーデGirl 踊る陽射しに綻ぶ唇 心臓の高鳴りから 宇宙までも飛躍する妄言 列挙した破裂寸前の脳に クールダウンの理性の水を 葉桜通り 古民家カフェ 耳慣れぬ名のケーキと柏餅 一口どうぞなど夢のまた夢 君は無邪気な仔犬に夢中 ふとした仕草に釘付けの視線 嫌われまいと何度も逸らす デパートの壁面を泳ぐのは 間の抜けた顔の鯉のぼり まだ声に出せぬ想いの花に 君の好きな色も添えようか 背を押す勇気となるように 並んで歩く帰り道 揺れるリードと握れぬ細い手 奥手の葛藤 知ってか知らずか 無防備な頬に刻まれる微笑み 燦々と降る陽射しに抱かれ 眼にも目映い白躑躅の路 初夏の陽気と追風に煽られ 幼馴染みに恋した日
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