12人が本棚に入れています
本棚に追加
第1章"へーんしん(プロローグ)"
ここは渇いた荒野―――
雷雲たちこめ
あたりは急激に暗くなる
暗黒大魔王の登場だ
「うわっはっは!我こそは暗黒大魔王!ひろの心の闇を地獄に変えにやってきたぞぉ〰!!」
怪人うそつきや怪人ワガママたちを大勢引き連れ、ひろの心が地獄に染まろうとする。
その時―――
颯爽と怪傑正義マンの登場だ。
「出たな!世界駄目駄目団!」
「ウィー‼」
突如現れたストレス戦闘員たちに
「正義キィック‼正義パーンチ‼」
いつもより少し多いストレス戦闘員をなぎ倒し、お疲れぎみの正義マン。それでも、なんとか怪人どもを倒しきった。
すると―――
何処からかギターの音色と歌声が…
ズンタッタ➰🎵ズンタッタ➰🎵
「おいら➰は🎵に・せ・も・の➰🎵だね🎵らららん🎵」
砂嵐と共にあらわれた影は…
「オマエは、偽正義マン!」
しかも!その後ろには、まだ暗黒大魔王が待ち構えている。
「もはや、これまでか。」
命とひきかえの最終必殺技(もはこれ=もはやこれまでの略)を、発動しようとしたその時…
「待ちなさい✨」
その可愛い💠声と美味しそうな匂いは…
(/-\*)イヤン💕
「ホタテのプディング、オレンジソースがけ、ビーーーム‼」
「ううっ、おのれー…。」
偽正義マンも
暗黒大魔王も
あっという間に崩れ去り
青空は取り戻されたのだった――
「助けてくれてありがとう。ところで君は⁉」
「私は食欲みたらし仮面よ。よろしくねっ❤」
なにやらとても美味しそうな匂いを残して
彼女は去っていった。
かくして、ひろの心の平和は取り戻された。
ありがとう‼食欲みたらし仮面‼
――第1話…完――
最初のコメントを投稿しよう!