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――!!
ま! マズい! 階段を降りて来る音が聞こえて来たにゃ
ママにゃん、キッチンに戻ってくるにゃ
あたチにゃんが、悪いことしようとしてたのバレたら困るにゃ
は、はやくテーブルから降りて、誤魔化さなくっちゃ
「あれ? ベガったらどうしたの? 2階から降りて来ただけなのに、大歓迎しちゃって」
ここはスリスリしとくに限るにゃ
「嬉しいけど……うーん」
ママにゃん! 好きにゃおー!
「あ! テーブルの上に、鰹節の袋を出しっぱなしにしちゃってた」
ゲッ! バレた?
「でも、何にもイタズラしてないな。ベガ、鰹節の袋に気が付かなったのかな?」
うん、うん、気が付いてないよ
鰹節の袋なんて見たこともないにゃ
「セーフ、セーフ。穴あけられて、まわりに粉が舞うと大変なんだよ」
ふー、セーフだにゃ、あたチにゃんが悪いことしようとしたのバレずに済んだみたいだにゃ
「それにしても、ベガはなんでそんなにスリスリしてるの?」
ヤバそうな時はとりあえず甘えて誤魔化すに限るにゃ
「可愛いからご褒美に猫用の鰹節分けてあげるね」
わーい! 悪戯しないでいい子にしてたからご褒美にゃ
ママにゃん、大好き
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