【最終章】

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ーーあれ、なんだ? なんだか意識が急に遠くなっていく。 体が軽い。 どうしたんだ?  体がおかしい。耳も聞えない。回りがまた光に包まれていく。 ……なんだ、やはり僕は結局此処で死ぬ運命なのか? まあ、世間に晒され死刑になるよりは良いか。 さあ、終わろう。ーー。 ん? その時、頭の中に不思議な声が響く、始めて聞く声なのに、何故か懐かしい声だった。 君は誰だ? ーーアタシは、合歓子(ねむこ)よ。 あなたは勘違いしてるわ? そう答え、頭の中の声は続けた。
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