【最終章】

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天罰よ。この美しいアタシに化け物だなんて、許せる? 化け物よ? そしたら勢い余って首まで折れちゃった。意外と首って簡単に折れるものね? 初めてだったから、加減が分からなかったわ。あいつキモ男の癖に、ボキッって良い音させてたわよ。バカの癖に生意気にカルシウムちゃんと取ってたのね。で、アタシ、あなたがいつもやってるみたいに、吉田を自殺に見せ掛けて逃げようと、あいつの死体をベルトで何処にどうやって吊るそうか考えてもたもたしてたら、その間に薬が効いて来て意識を失っちゃったのよ。ベルトに指紋が付かないようにするので、精一杯だったわ。短いベルトで、大人の男を吊るせる場所をワンルームのアパートの中で探すのって大変なのよ。だから、結子は自殺じゃないのよ。吉田に殺されたの。でも、吉田ってバカよね? あなたが怖くてノイローゼになって、精神科で精神安定薬とかまで処方してもらってさ。最終的に耐えられなくなって、警察なんかに助けを求めるから。アタシ達を捕まえられると、本気で思ってたのかしら? マジ馬鹿! 間抜け! クズ! 使え無さすぎ! 死んで当然ね、天罰よ。天罰! 天罰! 天罰!天罰! 天罰! 天罰! 天罰! 天罰! 天罰! 天罰! 天罰! 天罰! 天罰! 天罰! 天罰ーーーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!! あははははーー。まあ、でもあの時は、まだ自我と呼べるほどの物でも無かったから、神様もアタシの存在をあなたの一部とカウントしたのかな? アタシにはお咎め無しっぽいけど? まあ、どうでもいいけどね。
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