めぐり合わせの雨

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「え?何?なんか言った?」 彼女は首を傾げながら聞いてきた。 「な、何も!!」 本当に聞こえていないのか、はたまた聞こえているけどあえて聞いてきたのか。 俺は顔を彼女から逸らすとその手を掴んだままズカズカと雨の中を歩いた。 一つの傘の下カップルでもない男女が腕を掴みながら……。
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