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「もうどうしようもない。運命を変えることはできないだろう。私達ができることはこの子を15歳になる前に安らかに死なせてあげるか長い眠りにつかせ覚醒自体を先延ばしにすることしかできない」
国王夫妻は悩み、そして一つの決断を下した。
「この子を15になる直前に『100年の眠り』につかせて覚醒自体を先延ばしにする」
「なぜ、死を選ばなかった?長い眠りといってもいずれは目覚め力を覚醒させこの世界を破滅へと導くであろう?」
12人の能力者は動揺を隠せないようだった。
「だから、この決断をするのはこの姫自身だ。12になるまでこのことは教えず12になったとき全てを話し、そこから三年考える時間をやろう」
という王の提案に12人の能力者は静かに頷いた。
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