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「わ、私が『破滅の忌み子』?そんなバカなこと……」
そうは言ったものの姫も実は薄々感づいていた。自分と伝説にある子供の容姿がそっくりなことに。
しかし、いざ本当にそうであると言われるとやはり驚く。
「2つの選択肢って?」
姫は意を決して聞いてみた。王は一度目を伏してから深呼吸をして切り出した。
「ああ、選択肢は死か眠りかだ。
……15になる直前に死ぬか100年の眠りにつくか。しかし眠りを選べば目覚めたとき間違えなくお前はその力を覚醒させる」
死か眠り。その驚愕の選択肢を提示されても不思議と姫はあまり驚かなかった。
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