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目覚めると木々に囲まれた森にいた悠士、先程まで東京の公園にいた悠士にとってそれはありえない光景だった。
本来ならここで戸惑うのかもしれない、だが悠士には理央や先程のロングコートの男が気になって辺りを見回す、だがあるのは木ばかりで人の影すら見えない。
「ここは…、いったい…」
小さな声で漏らすように呟いた。
そんな時悠士は思い出した様にポケットの携帯を取り出し電源を入れる、電池は残っていたものの電波は圏外になっていた。
これで打つ手をなくしてしまった悠士はその携帯を強く握りしめる。
この行き場のない感情をどこにぶつける訳でもなく悠士は顔を上げて前へと歩み出す。
理央にもう1度会うために…
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