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「ふんふふん~」
「なに気色悪い鼻歌歌ってんだ?」
鼻歌交じりにウインドウショッピングを楽しむ理央に俺は冷たい言葉を投げかける。
理央の手首にはシルバーのブレスレットが着いており、これは先ほど買わされた品で大事そうに眺めて見つめていたのだ。
「ちょっと!気色悪いは言い過ぎでしょ、そんなんじゃモテないぞ~」
と理央は俺の胸を軽く小突いて言った。
「俺だって暇じゃないんだ用が済んだんなら帰るぞ」
「待ってよー、折角可愛い幼馴染みと一緒に買い物に来たんだよ、もう少し見ていこうよ」
そういったお願いに断る勇気もない俺はこの後数時間程付き合わされることに今はまだ知らなかった。
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