プロローグ トウキョウ

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小さな異変に気づいた2人だったが時すでに遅く空き地の数件先にある誰かの家が突然崩壊する。 その異様な光景に悠士は思わず理央の手を引っ張りその場から駆け出す。 崩壊したはずの家とは真逆に逃げたはずだったが今度は目の前の家が崩れ瓦礫の中から髪を腰の辺りまで伸ばした黒のロングコートを着た男が2人の前に立ちはだかる。 「お前達は鍵だ、その存在はもう見過ごす事は出来ない」 と聞き覚えのない言葉に 「意味わかんねえ事言ってんじゃねえよ」 理央の前に立って男に食ってかかるがその理由は簡単で理央をこの場から逃す為で勝てる見込みは全くない。 悠士は少しでも時間を稼ぐ為男に向かって走り出した。
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