第4話  今で言う女子会

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「(午後)11時か……」 枕元の懐中時計で時刻を確認されると、 先ほどまでのなさりようで 乱れた着物をそのままに、 同じ布団の中を這うようにして 再び私を組みしいてくる。 「もう一回くらい遊べるな」 え、何ですか遊ばれてたんですか私。 ちょっと待ってください、 こっちは朝四時起きでお洗濯なんですのよ。 困るのですがこういうのって断りずらい……。 もたもた返事を遅くしていると、 伸ばされた指がもう肌に触れてくる。 そうして敏感な部分ばかり 優しく攻め立ててくるので、 誘いに戸惑っていたのが嘘のように 先に懇願した目を向けてしまうのは いつも私のほう……。
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