真実の水面

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. 「何だ?金の池田か?金でファイナルアンサーか?」 「いや、違…」 ファイナルアンサーって… 金の池田って… 不味い、想像するな、金の池田を… 「金か?ん?金か?」 「や、ち、違います…」 よせ、やめろと言うのに、全身金色の池田が俺の頭の中を行ったり来たりする。込み上げる笑いを堪えるのに必死だった。 だがちょっと待て。 何故池田?そもそもこのおっさんは何故池田を知っている? 池田というのが俺の知っているあの池田だとしたら、このおっさんは池田の知り合いか? そしてこの質問。もし有名なあの“金の斧銀の斧”的な童話のリメイク的な話だったとしたら… いや、もし、もしもの話だ。そうだったとしたらどうなる? 正直に答えないとどうなるんだ?あの話の結末は… 「お~い?お前、聞こえないのか?何回同じ事を言わせるんだ?お前アホか?アホなのか?」 「いや…」 なんたる屈辱。アホとは何だ。戸惑う時間くらいくれたっていいじゃないか。 と言うか、このおっさん本当に誰だよ? 「もう一度聞く!お前がなくしたのは、金の池田か銀の池田か、それとも親友の池田か?」 「あ、あの…」 「何だ?」 「ど、どちら様ですか?」 「質問に質問で返すなっ!」 「ひぃっ!」 .
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