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「……そこまで言うなら花ちゃ……花さんだって欠点くらいあるんじゃないの!?」
二宮君の声が震えています。一体どうしたのでしょうか。
「もちろんあります。欠点がないわけないじゃないですか」
「意外っす……意外ですね」
この方々は私を一体なんだとおもっていらっしゃるのでしょうか。先輩方に多少の欠点があったように、私にだってあります。
二宮君と人体模型さんは息を呑んで見守ります。
私もそれほど大した欠点ではないよですが……。
「最近気が付いたのですが。どうやら私、人間にはあまり見えないようです」
「……へ?」
二宮君が腑抜けた声を漏らします。
「特別霊感が強い方でないと見えないようです。今のところ、私を認識できた人間は二人だけです」
暫しの沈黙が生まれます。何か変なことでも口走ってしまったでしょうか?
「花ちゃんてもしかして…ポンコ」
「何か言いました?」
笑顔で二宮君の方を向くと、身震いをして突然立ち上がりました。
「じ、人体模型!なにやら人間が来そうだ、多分!いや来てください!だから行くぞ!」
「り、了解っす!」
そう言って二人は音楽室を飛び出してしまいます。慌ただしい人たちです。
「あっ、ニノさん!廊下は走っちゃダメっす!……本当に三秒なんすね」
「う、うるさい!」
二人の会話も段々と遠くなり、ついには聞こえなくなってしまいました。
二人が行ってしまったので自然と会議は終了です。私は書記として議事録でも纏めますか。それにしても……。
「夜が明けたら平日の月曜だっていうのに夜更かしで肝試しなんて……。人間は本当に恐ろしい生き物ですね」
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