精4ンB院

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目がチカチカするほど真っ白な部屋だった。 部屋の四隅は丸く、角がない。 ベッドとトイレだけがある。 窓に柵のついた扉にノブは無く、勿論、鍵もかかっていて、内側からは開けられそうに無い。 この部屋に閉じ込められてから何日、いや、何ヶ月経っただろうか。 分からない。 ただ、両親が見知らぬ少女に撲殺されてから、僕は、ずっと此処に居る。 警察は僕のことを信じてくれなかった。 あんなにも見知らぬ少女が殺ったんだと訴えたのに。 信じてもらえなかった。
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