現在までの、あらすじ

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現在までの、あらすじ

 2022年10月16日 第3章3節 『深淵をのぞく』 掲載  時は、現代。  医師である佐伯公恵は、負傷した女性と遭遇する。  女性は背を刃物で斬られていた。救護をする公恵の前に、日本刀を手にした青年と、牙を生やした男が現れる。  青年は男を《悪口(あっく)》と呼び戦うが、悪口に逃走され、青年も姿を消す。  公恵は負傷した女性の手術を担当し、この出来事を推察するが、その時何者かの気配を憶える。  暴力団・白菱組で内部抗争が勃発。準構成員である大橋信が、組長・菅村篤に自分自身の牙を剥いたのだ。  千鳴寺の元住職・法信(ほうしん)の元を青年が訪ね、調伏を依頼する。法信は太刀を携えた青年を、獅子殿と呼び武運を祈る。  公恵が救護した女性・志水洋美(しみずひろみ)は意識を取り戻すものの、事件のショックから精神を病んでいた。被害者が証言できない以上、公恵が唯一の目撃者となるが、それでも名も知らぬ青年を犯人ではないと信じていた。  青年は《殺生》《両舌》という鬼魅と化した者を斬る。鬼魅と化した人間を救う術は無いと自ら語ったにも関わらず、その者に対する心慮から不覚を取っていた。  警察の事情聴取にウソをついた公恵は、青年が犯人ではない証拠を得るために法医学教室の恩師である武内勲(たけうちいさお)に意見を求めた。そこで公恵は、洋美を斬ったのは青年だと確証を得てしまう。  新聞記者の石川健太郎は男達かに拉致され、拷問を受ける。男達が聞き出したかった事、それは、志水洋美の行方であり、その場には《悪口(あっく)》の姿があった。《悪口(あっく)》は日ヶ崎医療センターの医療スッタフ紹介から、佐伯公恵が外科医であり志水洋美の命を救ったと察し、それに激怒する。そこには、2人目の魔人の姿もあった。  佐伯公恵、殺害のために白菱組が動き始める。  そんなことを知らない公恵は、オープンテラスカフェで一時を過ごしていると、青年と再会する。  白菱組では青年の居所を掴む。青年の命を狙って、白菱組の戦闘部隊が動き始める。  戦闘部隊は、街中で青年を追い詰める。比率は6対1。  青年と戦闘部隊との戦いが始まる。  佐伯公恵は小児病棟の患者である菊池亜里沙を連れて、ボランティアを務める千鳴寺の元住職・法信が《悪口(あっく)》という言葉を口にすることを聞く。  《悪口(あっく)》・大橋信は3人目の魔人の仕上がりに立ち会っていた。《王》逆らう反逆者に対しての駒が揃った瞬間であった。  佐伯公恵は法信から、大罪について詳しい人を紹介を受ける為、『浪漫古書店』の女主人・長瀬摩耶を訪ねる。  そこで公恵は、大罪を犯すことによる《力》のことを知る。  
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