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零「で、注文は?」
綾「あのー、メニューは?」
零「お前ならメニュー全部覚えてんだろ?」
綾「まあ、覚えてるけど。新メニューとか無いの?」
零「・・・試作品ならあるが、値段が決まってねーんだよな。」
綾「取り敢えず値段を聞こうか?」
零「じゃあ作ってくるから待ってろ。」
綾「あいよ。」
そう言って料理に取り掛かる。
ーーーーーーー
零「佳代ー!料理持っていってくれ。」
佳代「はいはい。」
因みにこの店の料理は3品しかない。
1つ目は、サンドイッチ(卵、ハム、ツナマヨ)2つ目は、カレー。3つ目は、焼きそば。これプラスドリンクがある。
綾「熱そー!なにこれ?ハンバーグだな。」
零「おう。今回はシンプルにデミグラスにしてみた。」
綾「じゃあ頂きまーす。」
カチャカチャ
綾「うわー!すげー肉汁!なんでこんなに!?」
零「ふっふっふっ、企業秘密だ!」
綾・佳代「だよね!!」
ほぼ同時に叫んだ 。
零「2人同時とは、仲のよいことで(笑)」
佳代「そんなことない!!」
綾「そんな全力で否定せんでも。」
零「ドンマイ。綾。」
綾「ご馳走様でした。これいくら?」
零「まあ、値段は600円な。」
綾「あいよ。じゃーな。」
零「はいはい。いってら。」
綾「じゃあな」
零「さーて、準備始めるか!」
零達が準備を始めようとしたその時、
カランコローン
勢い良くドアが開かれる音がした。
零「いらっしゃいま・・・せ!?」
そこには、気絶した女の子を抱えた常連の姿があった。
零「ちょっ、茅野さんどうしたんすか!」
呼ばれた茅野とは、この喫茶店の常連である、茅野 慶彦 のことだ。
歳は46。結婚している。国語の中学教師。
慶彦「こにくる途中に道端で倒れてたからつれてきちゃった♪」
零「つれてきちゃった♪、じゃないですよ!どうするんすか、この子!」
慶彦「お前んとこで預かってくれない?」
零「いや、無理っすよ。従業員スペースは三部屋しかなくて俺と佳代と美月ちゃんで埋まっちゃってるんで。」
佳代「なら、織柏蔑薔薇荘ならどう?」
慶彦「あー!かし荘か!それならいーんじゃないか?」
零「いーんじゃないか?って言ってもその子じゃ生活費とか諸々払えないじゃないっすか!だめっす!」
・・・
零「ほらね!無理っすよ!」
秋哉「ちょっと待て!」
次回へ続く・・・といいな
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