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「そもそもあんたが悪いんだろうが!!勝手に俺達の部活の予算を取り下げたりしやがって!!おかげで俺達の部は廃部になった!!」
「あー…………、どこかで見た事があると思ったら登山部の部長か」
素っ気ない調子でボサボサ髪の少年は答えた。
「でもさぁ、これは致し方ない方針だと思うぜ?」
「なんだとっ!?」
「登山部つっても、ただ山を登るだけの部活だろ?部活はピクニックじゃねぇんだよ、あ"あ"??何も成果を上げてねぇ部活にわざわざ援助金を支給するってのは、ちょいと都合の良い話なんじゃねぇのか??そんな部活に部費を支給するぐらいだったらもっとまともに活躍してる他の部活に配った方が、効率的だろうが」
「だまれ…………っ!!」
怒号を剥き出しに、睨み付ける少年。
「おいおいおいおい。俺と本格的に戦り合おうってのか??ケツを向けて逃げてた方がよっぽど無事に帰れたと思うぜ?」
「だまれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇッッ!!!」
「ったくよお。手間を掛けさせてくれるぜ」
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