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エピソード2
深山博人の職業は、殺し屋だ。
厳密には違うが、主に行っている業務内容はソレ。
普段は時間の自由も効き、収入も安定しているが、いざ呼び出されるとなると場所も時間も選ばない職業。
最初は、身体の弱い妹の側に出来るだけいてやりたくて、この仕事を選んだ。
両親を亡くした博人にとって、妹のかえでは、この世に残されたたったひとつの大切な家族。
絶対に守ってやらなくてはならない存在。
もしも身体の弱いかえでの身に何かあれば、博人だって生きてはいられないだろう。
しかしいざ仕事となると、どんな場面でも無遠慮に雇い主から電話がかかってくる。
こんな風にかえでが寝込んでしまった日でもお構いなしだ。
今日は雨本親子がいてくれて、本当に助かったが……。
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