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昼休みはずっと私と佐川君の話で盛り上がっていた。
私は佐川君に恋心なんてないのに。
何回言っても、
言ったというよりかは書いただけど、
聞いてもらえない。
もう私が佐川君に恋してるというイメージは拭い落とせないんだろうな。
そして、午後の授業開始後、私は困っていた。
何故困っているかと言うと、
昼休みそんな話をしたせいで、
隣の佐川君が気になってしまうからだ。
何でこんなに気になるんだろう?
やっぱり莉奈ちゃん達の言うとうり、恋なのかな?
いやいや、たぶん莉奈ちゃん達が変なこと言ったせいだよね。
ああいうタイプ私好みじゃないし。
ふとまた、佐川君の方へ目をやる。
彼は寝息を立てて、すやすやと寝ている。
とても気持ち良さそうに。
今日の午後の授業は
佐川君の事を観察していたら、
あっという間に終わった。
そして放課後、
仲良くなった3人の友達は部活に勧誘してきた。
「ねぇ、恋花は部活どうするの?
もし良かったら、ダンス部おいでよーー。
楽しいよ。」
ダンス部の勧誘をしてくれたのは、胡桃ちゃん。
ダンス部かぁ。
運動音痴だけど、大丈夫かな?
「文芸部はどうかな?
興味があるなら見学に来てね。」
文芸部の勧誘をしてくれたのは
莉奈ちゃん。
文芸部、小説とか書くのは興味あるし、
見学してみようかな……。
「書道部はどう?」
書道部の勧誘をしてくれたのは
江梨花ちゃん。
書道は昔習ってたから、私にも出来るかな?
うーん、迷う。
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