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私の名前は藍月花恋。
高校1年生である。
春が過ぎ、梅雨の時期に入った頃、
私は椿花高等学校に転校することになった。
何故、この季節に転校?と疑問に思う人がほとんどだとは思うけど、これには仕方のない理由があるのだ。
私は激しい受験戦争を乗り越え、
都内でもそれなりだと言われている高校に入学した。
中学校の頃、吹奏楽部に入っていたので、
吹奏楽部に入り、友達も出来て、
順風満帆な学校生活を送っていた。
でも、その楽しい学校生活はあっという間に音を立てて崩れてしまった。
新学期が始まってから2週間後、
私がラインでメッセージを送っても返事が来ない、
誰からもラインが来ない、という状況になった。
始めは皆忙しいのかな?くらいだった。
でも、私はこんな陰口を聞いてしまった。
「藍月花恋ってさぁ、うざくない?
何か休み時間とかも話かけてくるしさ。
ラインブロックしたの気付いてないのかな?」
そう言ったのは私の親友、
山崎恵だった。
「ねぇ、うちらにいつまでもまとわりついてくんじゃん。ちょー迷惑ーー」
それに答えたのは、私のもう1人の親友、
葉沢渚だ。
私達は仲良し3人組……
だった。
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