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それなのにどうして？
私への陰口は続く……。
「クラスの皆からも嫌われてるの気付いてないのかな？
ラインしてて、藍月花恋をブロックしてない人なんていないでしょーー？」
「だよねー」
どうして？
私は2人が陰口を言っていた、トイレに入るのをやめ、走り去った。
そして、人気のない教室に入ると泣き崩れた。
「うっ……う………。何で……」
それから私は2人の陰口には気付いてない振りをして、話しかけ続けた。
どんなに苦しくても、2人の前で笑ってた。
なのに、2人から無視され始めた。
2人だけじゃない、クラスの皆も、部活の皆も私のことを無視し始めた。
しまいには、私にギリギリ聞こえるくらいの声で悪口を言う。
でも私は我慢したよ。
気付かないふりして、笑って。
そしたら、さらにエスカレートして、5月の始めには
物が消えたり、足を引っ掛けられたり、ぶつかられたり、そんなのが当たり前になった。
もう誰も私には話掛けてくれない。
誰も優しくしてくれない。
ある時は階段から突き落とされた。
トイレで水を掛けられ、雨の日は水溜りに落とされて、全身泥だらけにされ。
気付けばそこまでエスカレートしていて。
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