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一旦家に帰り、着替えてから居酒屋へ
ガラガラと、扉をあけたら
「おー景子!お前が飲み会参加するなんて珍しいな」
親方に言われ、先に集まっていたみんながこっちを一斉に振り返る。
『いつも参加できずすみません。』
「お前は頑張りすぎてんだよ。たまにはハメを外して飲め」
『ありがとうございます。いただきまーす』
親方の隣で、ここぞとばかりに飲まされる。
そこまでお酒が弱いわけではないが、さすがに飲みすぎたのか、トイレに立った時、ちょっと足元がフラついた。
「お前大丈夫か?」
トイレに行こうとした、私の横で支えてくれた哲也。
『あっ。哲也さん。ちょっと飲みすぎちゃいましたね』
「お前無理すんなよ。親方だいぶ酔ってるし付き合う必要ねぇからな」
『うん。でも、久しぶりにこうやって楽しく飲めて嬉しくなっちゃって。家帰ってもご飯の心配もいらないし、たまにはいいかなぁーって』
「でも、1人で歩けてねぇし。ほら捕まれ。」
と哲也さんがトイレまで連れてってくれた。
「俺ここでまっててやるからいってこい。」
『ありがとうございます。哲也さん優男ですね』
ちょっと照れた顔をした哲也はぶっきらぼうに
「いいから早くいってこい」
『はぁーーーい!!』
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