第2章

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そのまま、泊まっていった哲也。 朝方、目を覚ましたら、横には気持ちよさそうに眠る哲也。 『あっ。哲也さん。本当に綺麗な顔。』 ジーッとみていたら、パッと目を覚ました哲也とバチッと目があってしまい 『あっ。おはようございます。』 「おはよう。今何時?」 『8時。』 「もうちょっと寝よ!」 と腕枕されながら、ギュッと抱きしめられた。 『お前、今日から俺の女だからな。浮気すんなよ。』 と朝一で、とっても甘い言葉をもらった私は、二度寝なんてできるわけもなく、幸せをかみしめていた。 それから私の生活は哲也中心になり、 仕事の帰りは送ってもらったり、 週末にはデートしたり、 哲也の仲間と一緒にご飯に行ったり、 楽しい日々をおくっていた。 妹のこともとても大切に思ってくれて、3人で出掛けることもあった。 20歳のお誕生日には、とても素敵なネックレスをプレゼントしてくれた。 「ずっと一緒だからな。ずっとこれつけてくれよ。お前は俺のってゆう証だから」 とキュンキュンするような言葉をたくさんくれた。 ただ、付き合いだしてわかったこと。 哲也はとても束縛が激しい。 他のオトコと喋るな。 俺だけ見てろ。 女友達と遊んでいても帰りは必ず迎えにくるし、電話にでないとすぐ怒る。 友達にはちょっと束縛きつすぎるんじゃないかと言われたが、愛されている証拠だと、私は受け入れていた。
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