第十章 光彩陸離

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 朝から口論が始まり、朝食まで続く。 これが日課になりつつあった。 「今日は、大和はどこの仕事だ?」  朝食は大広間で取っていた。 五羅のチームも仕事を再開する。 これで、会う時間は激減してくる。 「ビナマナカハナに行ってきます。 鬼城で引き受けていた政府の環境の監視を打ち切られましたので、 在住者を引き上げてきます」  政府は、本当に孝太郎の条件をのむつもりなのだ。 ビナマナカハナの海水でなければ、菌が生きられない。 「政府は孝太郎がビナマナカハナに移り住んだら、 今度は孝太郎の監視を任せると、鬼城に申し出ています」  孝太郎の監視、 又、鬼同丸になるのかもしれない。
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