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「分かりました」
心吾が、悔しそうにしていた。
「左雨、帰りに、火の屋に寄りたいのだけど、ダメか?」
「いいえ。それは許します。
火の屋から、何度も、大和様を寄越せと督促されていますからね。
そういう契約ですから」
海水の様子を見たいだけなのだが、
確かに、亜空間を渡す契約をしている。
「では、コースは決まったし、こっちも出発するか」
五羅のように賑やかではないが、
皆が声をかけてくれるようになった。
それを合図に、鬼同衆となった、元新人が勝手に乗り込んできた。
緑川、月森、飯島であった。
鬼同衆からは、許可を得ているらしい。
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